微生物の力で新しい薬を作る研究:薬学部の学びと仕事
私たちの周りには 目に見えないほど小さな生き物 がたくさんいます。これらは 微生物(びせいぶつ) と呼ばれ、細菌(さいきん)やカビなどが含まれます。微生物の中には、人の病気を引き起こすものもありますが、逆に 薬を作るのに役立つもの もあります。
星薬科大学の 細江智夫(ほそえ ともお)教授 は、微生物が生み出す 特別な物質を利用して、新しい薬を作る 研究をしています。微生物の力を上手に使うことで、これまでにない 画期的な薬 を生み出すことができるのです。
微生物が作る薬とは?
薬の中には、もともと 微生物が作り出したもの もあります。たとえば、風邪や肺炎(はいえん)の治療に使われる ペニシリン という抗生物質(こうせいぶっしつ)は、青カビから作られています。このように、微生物は 私たちの健康を守るための重要な物質 を作り出すことができます。
細江教授の研究では、まだ知られていない微生物の能力 を発見し、それを利用して 新しい薬のもとになる物質 を作ることを目指しています。
微生物の力を引き出す方法
最近の研究では、微生物の 遺伝子(いでんし) や 酵素(こうそ) の働きを調べることで、微生物の力を さらに強化する ことができるようになってきました。
例えば、微生物に 特定の栄養 を与えたり、遺伝子を少し変えたりすることで、これまでにない 新しい薬の成分 を作らせることができます。細江教授の研究室では、この技術を活用して、さまざまな微生物が持つ 「隠れた能力」 を引き出すことを目指しています。
未来の薬作りと微生物の可能性
もしこの研究が進めば、特別な微生物に砂糖水を与えるだけで、病気を治す薬を作る ことも夢ではありません。さらに、微生物の力は 薬作りだけでなく、宇宙開発にも役立つ かもしれません。
例えば、火星に行った人が その場で微生物を使って薬や燃料を作る ことができれば、地球から大量の物資を運ぶ必要がなくなります。このように、微生物の力を利用することで、宇宙での人類の活動を支える技術 にもなるのです。
研究の先にある「未来」
細江教授は、星薬科大学には 「夢を追い求めるDNA」 があると考えています。薬の研究は 単に新しい薬を作ることが目的ではなく、人類全体の健康や未来に貢献することが大切 なのです。
微生物の力を使った研究が進めば、より安全で効果の高い薬 を作ることができるようになります。そして、私たちの生活が さらに豊かで安心できるもの になっていくでしょう。
微生物の力を引き出し、新しい薬を作る研究は、これからの未来に大きな可能性を秘めているのです。
星薬科大学 生物制御科学研究室 細江 智夫 教授
この記事は 星薬科大学 生物制御科学研究室 細江 智夫 教授の記事「
星薬科大学>薬学研究のイチバン星「微生物のチカラで、創薬のコレカラ(未来)を考える」をやさしく読みやすく書き直したものです。興味のある方は元記事を是非ご覧ください。
